にんにく、ホワイト六片春の肥大化と病気対策7つのポイント

お庭

香味野菜として、料理のコクを出してくれるにんにくを家庭菜園で育ててみませんか?
北海道では寒冷地向けのホワイト六片が適しています。9月下旬ににんにくの1かけら(りんぺん)を植え、翌年の6月下旬から7月に収穫となります。
この記事では、にんにくの肥大化が行われる春の家庭菜園におけるポイントを紹介します。

にんにく肥大化と病気対策7つのポイント

にんにくは雪解けから芽が出てきて、春までの間に葉が立派に育ちます。その後に、にんにくとして食べる部分が肥大化し、初夏に収穫となります。

春に行う7つのポイント

  • 雑草抜き
  • 枯れた下葉かき
  • 二本立ちの処理
  • 花芽を取る
  • 追肥
  • 水やり
  • 有機牡蠣殻石灰をまく

雑草抜き

雑草が近くにあると、雑草から病気が運ばれる恐れがあります。にんにくは、病気に弱く広がりすぎると持ち直すことが難しくなります。また、肥料や水分がとられてにんにくが大きく育つ妨げになります。雑草はこまめに小さいうちに取ることをおすすめします。雑草が育ち根が張ってから抜くと、にんにくの根と絡み傷めることもあるからです。
雑草とりが大変な場合は、植え付けの時から黒マルチをしておくと雑草の抑制ができておすすめです。

枯れた下葉かき

春になると下葉が枯れてきます。軽く引っ張りだけで取れるものは除去しましょう。病気は、古くなった葉や弱った葉から広がります。株もとをすっきりさせ風通しと日光を良く当てることは、病気対策の1つです。

二本立ちの処理

葉が育つ時期、1つの株で2本立ちしてしまった場合、小さい方を抜きます。

  • 大きい方をしっかり抑える
  • 小さい方を斜めにする
  • できるだけ根本を持ち、揺すりながらゆっくりぬく

根元までしっかり抜きましょう。
二本立てのままにしていると、どちらも大きく育たなくなります。

花芽を取る

葉の中心部分から花芽(にんにくの芽)が出てきます。
放置していると、栄養が花芽優先にとられてしまうため、取り除きましょう。
ハサミで切る、もしくは葉を抑えゆっくり引くと取れます。
採れた芽は食べられますので、新鮮なうちに料理にしましょう。

追肥

肥大化には養分が必要です。しかし与えすぎると病気にかかりやすくなったり、虫が寄ってくるので気をつけましょう。
おすすめは、少量を10日に1度与えると病気にかかりにくいです。
肥料ぎれが気になる場合は、液体肥料を水やり代わりに行います。

葉に化成肥料が付着したままになると、葉が弱ります。しっかり土に混ぜましょう。液肥の場合は、株もとに与えましょう。

水やり

にんにくの肥大化には水が必要です。
暖かくなると、水不足が起こりやすいので雨が降らない場合は、5〜7日に1回与えましょう。

有機牡蠣殻石灰をまく

にんにくの葉の病気の1つでサビ病があります。葉にサビが付いたようにオレンジ色の班点(カビ)が付きます。カビ菌はアルカリ性に弱いため、予防のため有機牡蠣殻石灰を葉の上から振りかけます。
株もとにも、うっすら白色になるようにまくとさらに良いです。

病気が発生して広がると最悪、他に広がらないように抜くしか方法がなくなります。
そのため、発生しないように予防が大切です。
水はけと風通しが良い環境に整えましょう。


春のにんにく肥大化作業には、順番が大切

病気なく冬をこすことができた健康なにんにくの若葉でも、気温が上がった頃、上記に書いた作業を行なうことをおすすめしますが、順番が異なるとかえって病気を誘導してしまう場合もあるので気をつけましょう。

<手順>

  1. 雑草抜き
  2. 枯れた下葉を取る
  3. 追肥(化学肥料or有機肥料を土に混ぜ込む)
  4. 水やり(5を行う時は葉の上から、4で終わりの時は株元に)
  5. 有機牡蠣殻石灰をまく

有機牡蠣殻石灰をまくときは、葉が濡れていると付着しやすいため水やりを先に行うと良い。
にんにくは、水はけが良い環境がおすすめのため、午前中の早い時間帯に水やりをしましょう。

まとめ

北海道でにんにく栽培をするときのおすすめ品種「ホワイト六片」の春におすすめの作業を7つ紹介しました。
また、作業の手順が重要であることを紹介しました。

<にんにくの株周りが乾燥している時>

雑草とり
枯れた葉取り
肥料まき

<水やり、雨降り後>

有機牡蠣殻石灰を葉の上からまく

にんにくは水はけが良い環境がおすすめですが、春のにんにくの肥大化には肥料や水分が必要になるため
病気対策をし、初夏に美味しいにんにくを使った料理を楽しみましょう。

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