有機栽培を楽しんでいるなら、野菜の生育に必要な肥料を身近な材料で作ってみませんか?
ぼかし肥料は米ぬかを主な原料としいくつかの有機質を混ぜ発酵させ、自作した肥料のことです。
土に混ぜ込み(ぼかす)施用する肥料で、農園や家庭によって材料は異なり自由です。
今回我が家で日ごろ口にしている食材を使ってぼかし肥料を作ってみました。
ぼかし肥料の材料
参考までに今回用意した材料を紹介します
ぼかし肥料の手順
材料を用意する

黒糖がかたまりの場合お湯で溶かしておく

材料をミキサーに入れ混ぜ合わせる(お湯と粉状以外)
●米ぬかなどを混ぜ合わせる

ミキサーの中身と●を混ぜ合わせる
お湯を少量ずつ入れる
にぎるとかたまり、触ると崩れる程度が適量の水分
材料を山にして袋を被せる

虫が入らないよに紐でしばる
もし入っても肥料への影響は特にないが、苦手な方にはおすすめ
水が入らないようにする
水分が多いと発酵せず腐敗してしまうため

4月肌寒い北海道でぼかし肥料を作るコツ
発酵を促す菌種を複数いれる
菌によって発酵温度がことなるため、低温でも反応する菌を入れると発酵が早く始まる
酵母菌は4度から反応する
乳酸菌は20度前後から反応する
納豆菌は30度から反応、40度が最適
ビニール袋で覆い、外気にあてない
発酵し温度が上がるとビニールの中に水滴が溜まって水分量が多くなってしまうので
あくまで発酵が始まるまでの対策
発酵後は不織布など通気性の良いものに変えるとよい
材料を混ぜるときはお湯を使う
外気温が低いときは60度で用意し、準備中に冷めて40度くらいになってから使うとよい
本来は水でも十分だが、寒いときはお湯を使うことで適温になり菌の活動を促す
厚みを出すため、山にする
表面に近い部分から外気の影響を受けやすいため、発酵してもすぐに冷え全体に熱がまわらない
山にすることで、中心部の熱を保たせることができる
ぼかし肥料の材料を混ぜてから2、3日おく
発酵には酸素が必要のため、かき混ぜる作業が必要です
また、温度が上がりすぎないように1度まぜることで適温を保ちます
しかし、寒い時期は作り始め数日は、温度がなかなか上がらず発酵が進まないことがあります
ぼかし肥料の材料を混ぜ合わせたあとは、様子を見ながら2、3日後にかき混ぜ作業をすると良い
準備した翌日すぐにかき混ぜ作業をすると、せっかく上がった温度を下げてしまうため
まとめ
ぼかし肥料は米ぬかを主原料とした有機質のいくつかの材料を混ぜ合わせ、発酵させた肥料です。
入れる材料は作り手の自由です。
材料によて成分が異なるため、土壌改良となる堆肥か肥料となるかは作り手の経験によります。
寒い時期の肥料づくりは、虫がすくないのでおすすめです
たとえ入っても、肥料には問題はありません
腐敗臭の嫌な匂いにならなければ、ゆっくりでも発酵はされていますが
少しでも早く発酵するよう、低温発酵可能な酵母菌をいれると良いです。
その際は、酵母菌の栄養材となる糖類が必要なので一緒に混ぜ合わせましょう。
家庭菜園で身近にあるものを使って野菜や花を作ってみたい方は、いっしょに挑戦しましょう。
今後はぼかし肥料になるまでの様子や実際に施用した野菜の状態についても紹介します。
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